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士別市民劇場特別例会

テレビでおなじみの役者さんの接待をしたり、いい芝居を見せてもらったり・・・
いい経験をさせていただきました(^^) やはりプロはさすがです。

まずは私が関わったものから紹介します。
※鑑賞団体として招聘した全公演の記録はこのページの1番下にあります。

89'9 パルコ劇場企画

ボーイング・ボーイング

出演/細川俊之・荻島真一・松金よね子・岡崎友紀・村田かおり・友里千賀子

これは細川俊之演じるプレイボーイが同時に3人のスチュワーデスとフライトの日程をうまく利用しつつ交際していたが、ある日突然のアクシデントに3人とも細川の家に来てしまう!!
3人はそれぞれお互いの存在を知らず、細川は友人の荻島やメイドの松金らの協力のもと必死にそれぞれの存在をかくしてやりすごそうと大奮闘するコメディ。
いや〜・・・笑った!当時の私はこんなに楽しい愉快な作品は観た事が無く、それはそれはものすごい衝撃を受けたものでした。
ダンディな細川の慌てぶりと誤魔化す為のお茶目さには観ているこちらがメロメロ(笑)
松金よね子の味のあるキャラクター、「花嫁は16歳」時代のキュートさを失わない岡崎友紀!(むっちゃ可愛くて魅力的だった)そしてこれぞ舞台女優!と言わんばかりの発声とキレのいい演技の村田かおり・・・
役者のレベルも文句なしの非常に完成度の高い芝居でした(ただ友里千賀子はちょっと物足りなかったかな・・岡崎・村田に比べてどうしても見劣りしてしまう)

この公演で私は場内アナウンスの為に舞台袖にいたのですが、役者さんそれぞれの本番前に発する緊張感に圧倒された覚えがあります。
なんというか全身から「行くわよ〜!!」というテンションが湯気のように「見えた!」これホント。あれがオーラというものだったのでしょうか。
余談ですが松金よね子さんはスタッフや私達にまで気配りをしてくださる気さくなステキな女性でした・・・。(ちょっと「女優」のイメージが変わりましたね)

 

91'1  文化座

びっくり箱

出演/鈴木光枝・内田朝雄・他

うーん・・・これは・・・ハッキリ言ってつまらなかったです。(おいおい!)
一応、傑作ホームコメディとの評判で再演がきまり、全国ツアーが組まれたそうですが・・・
登場人物それぞれのエゴイズムと性格が妙に癇に障り、誰にも共感できないまま幕。
まぁ、ありがちな世代による思考のズレとか、女性の自立や権利とか・・・すべてにおいて、みごとなまでの消化不良。
特に内田朝雄演じるオヤジにはムラムラと怒りが込み上げてきましたが(これはやはりそれだけ内田が巧い役者ってことなんでしょうが)そこから先のオチが無い。このイライラは何処で昇華したらいいの?!と観客にストレスを残したまま芝居は幕を閉じたのでした・・・
なんせ地味。しかも娯楽要素なさすぎ。
どこが「傑作ホームコメディ」なのか・・・今でもわかりません(笑)
まぁ、打ち上げでは一緒に飲ませていただきましたが、みなさん、舞台上のエゴイストぶりはどこへやら・・実際はイイ人ばかりでした。
でも主役の鈴木光枝に役者としての魅力は感じませんでした。生意気な感想ですが本心です。すみません。

 

1'11 しゃぼん玉座

唐 来 参 和

出演/小沢昭一

涙と笑いで胸がいっぱいになる素晴らしい1人芝居。まさに「小沢昭一ここにあり!」って感じ。
江戸時代の戯作者・唐来参和の人間像を元女房である吉原の女郎を演じながら語ってゆく・・という趣向なんだけど、小沢昭一の飄々としたキャラが、なんとも可笑しな味わいをだしていて、愛らしささえ感じてしまうお茶目ぶり。
当然、話術も巧みでまるで舞台は寄席のよう!
気付いた時には観客全員、小沢の虜(爆)。あっという間の2時間でした。

小沢昭一は一歩舞台袖に下がると何処にでもいそうなオジイチャン。
舞台で発するあの覇気はどこから沸いてくるのでしょう???ホンモノは違うぜ!

 

93'9 演劇集団円

マイフェア・レディー・イライザ

出演/橋爪功・仲谷昇・有川博・他

これはもう、今さら説明は不要な、世間に広く知られたミュージカル「マイフェアレディ」の原作ストレートプレイ。
ミュージカルのような派手な演出はないけれど、それだけに古典的味わいが際立つ芝居でした。
イライザ役は若手女優さんでまだまだこれからかな?って感じでしたが橋爪功はよかった!橋爪さんがこんなに洒落た演技するなんて!!とちょっと驚いちゃうような出来(え?あたしって失礼?!^^;だって英国紳士ってイメージじゃなかったんだもん!)
橋爪さんと同じく仲谷昇さんや有川博さんはテレビでもおなじみの役者さんだけど、舞台でのこの存在感はすごいな〜と感動。
舞台俳優としての彼らも一見の価値ありでした。

このときもやっぱり打ち上げで一緒に飲ませていただいたけれど・・・
すっごく楽しかった!!
橋爪さんや仲谷さんは、士別のホールくらいの大きさが1番観客との呼吸が合わせやすいと大満足のご様子。
舞台は観客との対話だ!という演劇論の数々は大変興味深かったです。

 

96'5 劇団 民藝

君はいま、何処に・・・

出演/大滝秀治・奈良岡朋子・他

観る前は「戦争の傷痕と向き合う父娘の絆」というポスターの言葉になんともやりきれないような暗い話を想像していました。
実際、戦争の傷痕と呼ぶにふさわしい設定なのですが、いざ幕が上がると名の売れた江戸っ子作家・大滝秀治の世間知らずなお馬鹿チャンぶりが可愛く、娘役の奈良岡朋子との絶妙なかけあいについつい笑いが込上げてしまう傑作芝居でした。
特に若い恋人(奥さんとは死別している)からの電話に入浴中だったにも関わらず裸のまま飛び出してきて小躍りする秀ジィに観客は涙をこぼすほどの大喜び!

そんな大物の秀ジィも本番前の舞台袖では付き人に支えられて歩いているようなオジイチャンで、「みんな僕のことなんか知らないんじゃないかな?ぼく、セリフ間違っちゃたらどうしよう?!」なんて今にも死にそうな声で付き人に甘えているのだ。
私は「おいおい大丈夫か」と心配になったものですヨ。
ところが一歩舞台に足を踏み入れると、さっきまで1人で歩けなかった老人とは別人のようにちょろちょろ動き回っている・・・役者ってスゴイね。気合だね!
まったくたいした爺さんです。感動。

 


鑑賞団体として招聘した全公演の記録はこちら↓

第1回特別例会

50年5月

文学座 「ハロルドとモード」

第2回

50年10月

新人会 「炎の人」

第3回

51年3月

金井プロ 「悲しき恋泥棒」

第4回

51年5月

新人会 「ターニャ」

第5回

52年3月

文化座 「荷車の歌」

第6回

52年8月

金井プロ 「王将」

第7回

54年9月

山本安英の会 「夕鶴」

第8回

59年9月

オンシアター自由劇場 「上海バンスキング」

第9回

61年8月

文化座 「おりき」

第10回

63年4月

地人会 「化粧」

第11回

平成元年9月

パルコ劇場企画 「ボーイングボーイング」

第12回

元年11月

劇団銅鑼 「燃える雪」

第13回

3年1月

文化座 「びっくり箱」

第14回

3年11月

しゃぼん玉座 「唐来参和」

第15回

4年9月

演劇集団 円 「マイ・フェア・レディー・イライザ」

第16回

5年5月

愚安亭遊佐ひとり芝居 「人生一発勝負」

第17回

8年5月

劇団民藝 「君はいま、何処に…」

自主公演の記録はこちら

こうしてみると平成8年以降、市民劇場では特別例会を企画してないんですねぇ。

隣町に朝日サンライズホールが出来て以来

いい芝居がコンスタントに破格の値段で観れるようになったせいでしょうか(笑)。

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